献血の話

昔から年2〜3回、「手術の為血液が必要な人がいるので、献血に来てくれないか」という連絡がある。

特に特殊な血液型でもなく、また行っても血小板献血がほとんどの為、何のための献血でどのように選定されているか気になってきたためメールで問い合わせたところ、以下のような回答が帰ってきた。

さて、お問い合わせの件ですが、〇〇様にお願いした献血は「HLA適合成分献血」というものになります。

赤血球にA・O・B・AB型があるように、白血球にも型があります。これをHLA型といいます。

臓器移植や、何度も血小板輸血を受けた患者様には、一般の血小板輸血では効果がなく、HLA型の適合した血小板の輸血が必要になります。

HLA型の適合する確率は、兄弟姉妹間4人に1人、非血縁者間で数百人から数万人に1人です。

血液センターでは医療機関からこのようなHLA適合血小板の要請があった場合、既に血小板献血をされた方の中から適合する方をさがし、ご協力をお願いしております。

〇〇様におかれましては、複数の患者様のHLA型と合致しており、手術の際に献血をお願いしている状況です。

今後、同様のお願いを差し上げることもあるかと思いますが、体調とスケジュールに不都合がなければ、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

要はHLAの型の合う人間が何人か血液を定期的に求めているらしい。

電話口でも「他の方の協力を得られたので今回は大丈夫でした」と後でお断りの電話が来たこともあり、そんなに珍しくはないのだろう。

理由はわかったので、今後も協力できるときは協力して行きたい。